お待たせしました。有機農協のネットショップ有機市場再開しました。 北海道有機市場

高田ファーム(高田 恭宏)・石狩市

有機圃場面積:125a 認定団体・認定番号:JASCERT・A01-072404
じゃが芋、にがうり、南瓜、ミニトマト、なす、セニョリータ

みらいすくすく通信第453号で紹介(2020.6)

 高田さんは農業一筋51 年の大ベテラン。有機農業を始めたきっかけは、同じ地域の農家、長さん(初代北海道有機農協理事長)に誘われたこと。そしてその頃ちょうどお孫さんができたタイミングと重なり、自分が作った有機野菜を食べさせたいという思いで始めました。お孫さんの話になると、野菜を見つめる厳しい職人の表情から、優しい老翁が顔を出します。
 まずミニトマトの畑に連れていってもらうと、雑草のないキレイな畑に驚きます。1本立ちに真っすぐ伸ばした枝が50cm間隔で4 列、丁度100m向こうまで続いています。「いろんなやり方があろうが、やっぱり雑草があると虫を呼んでしまうから、雑草は取る。それでも虫はつくから毎年1 週間はハウスに籠ってアブラムシなんかをひたすら取る。でもそれ以降は全くでないよ」1段目にはもう実がなっていて、実はどの幹も、見事に通路側についています。「6月末には出荷できるんじゃないだろうか。花は1 段目を括るときに通路側に向ける。そうするとその上の花も全部通路側に出る。当たり前のことだけど」
 隣のハウスにはセニョリータが実をつけ、そして奥にはナスの花が咲き始めています。こちらは二本立ちにしてきれいに適芯されています。ナスは病気に弱く、昨年のように年によってはできなかったり、成り疲れで後半はとれづらくなる野菜だと言われています。「そうなの?去年もしっかりできたし、追肥もしない。みんなどれだけ取ろうとしてんのかな」
 路地には男爵と、1 年おきに場所を替えて植えている大人気のカボチャ「味平」が。畑に足を踏み入れるとかなり沈み込み、土がフカフカです。「ここは黒土の畑で、砂でもなく粘土でもなく本当に恵まれている。それを通気性のいいように掘り起こして。ま、特別なことではないと思うけど。あとはね、いろんなカボチャを試して、昔は直売所をやってお客さんの感想を聞いたの。そしたらこれが美味しいって」
 また、高田ファームのミニトマトといえば赤と黄。黄は赤に比べると傷みやすいこともあり、実は作っている農家はそう多くありません。「黄色はなんといってもキレイ。子どもたちに収穫させると本当に喜んでやるし、当別の道の駅に出したときもすこぶる好評だった。やっぱりこういうのは楽しいし大事だと思う」。顔がまたほころびます。
 冒頭の「特別なことはしていない」の真意とは、第一に基本に忠実であること。第二に長年の経験値をいかすこと。そしてもうひとつはあそびがあること。「ハンドルにあそびがある」という表現があるように、ちょっとしたゆとりをもって農業に臨むこと。これこそが数々の経験を積んだ、まさに名人にしかできない美味しさの秘密なのではないでしょうか。

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