みらいすくすく通信第497号で紹介(2021・04)
温暖な伊達の気候で多毛作
道産野菜が待ち遠しく、4 月上旬、様子を覗きに、伊達 赤間農場を訪れました。農作業の合間をぬって仙場俊孝さん、敦子さんご夫妻が畑を案内してくれます。
赤間農場では、伊達の温暖な気候を活用してハウスでは二毛作または三毛作を行っています。少人数、小スペースながらたくさんの野菜が出荷されるのはそんな秘密がありました。寒い時期から始められるのは、有機栽培にとっては虫が少ないというのも好都合のようです。秋の最後にはホウレンソウを越冬させて野菜の少ない早春の時期に出荷。いただく側としては重宝するのですが、今年は強風でハウスが1 棟倒壊してしまい出荷が半減。再建が大変だったそうです。
きれいな圃場、丁寧な作業
赤間農場の畑は畑の周りはもちろん、車道の脇に至るまで、雑草がきれいに刈り取られます。「自然のままの方がいいという人もいるんでしょうけど、やっぱり虫が増えると感じるし、だらしなく見えてしまうので」(俊孝さん)。
赤間農場の大人気野菜、玉レタス、キャベツ、ブロッコリーなどは発芽が読めないため、直播ではなく、まずは大きなトレイにばら蒔きされ、それからセルトレイと呼ばれる個別のトレイに移し、そして定植という、非常に手間のかかるステップを踏んでいます。赤間農場から農協に来る野菜は梱包もいつもとてもきれいにされており、丁寧な作業が美味しさにも反映されていることでしょう。
さあ、最初の野菜は!?
この後の流れを伺いました。ニンジンは今やっと芽が出たところ。この後3 回は草取りでこれは重労働です。レタスは育苗が終わったらマルチを張って定植。キャベツは順次定植していて、この後草取り。白カブは間引きを1 回くらいすれば、4 月下旬には出荷できそうとのことで、これが第1号になりそうです。毎晩“ふとん” をかけられ大切に育てられた白カブの出荷を楽しみに待ちましょう!