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当麻グリーンライフ(瀬川 守)・当麻町

有機圃場面積:9357a
認定機関・認定番号 オーガニック認証センター・120-009

みらいすくすく通信第523号で紹介(2021.11)

 北海道有機農協でゆめぴりかをご注文いただいた方は、恐らく当麻グリーンライフのお米を食べられているでしょう。そしてその有機米の美味しさに驚かれたのではないでしょうか。それもそのはず、代表の瀬川さんは、道内屈指の米どころ、当麻の水田農家の4代目として育った米職人。職人に留まらず、アイデアマンであり、経営者、そして百姓である、瀬川さんのエピソードをいくつかご紹介したいと思います。

 瀬川さんが地元の農業高校を出た時がちょうど減反政策の始まり。水田農家としては、出稼ぎに行ったりもする中、新たな作物を模索していました。とある種苗会社の講習会の資料に「タヒチ」という名前の作物にピンときた瀬川さんは7人の若手農家の牽引役となり、これを栽培することを決めました。熱意と根性で栽培、販売先の確保を進め、初年度の天候の良さ、黒皮という珍しさもあいまって、この作物は大ヒットとなりました。当麻町の特産品「でんすけすいか」の生みの親は、瀬川さんだったのです。

 こんなエピソードもあります。1987年、食糧管理法(95年廃止)が改訂され、特別栽培米制度が登場しました(現在の特別栽培とは定義が異なり、有機JAS以前の認証の無い無農薬無化学肥料米)。食糧管理法は食糧不足により、穀物が国民に行き渡るようにと制定された法律で、この改訂以前はお米の自主流通ができない時代でした。それが、特別栽培米の普及促進も図り、それであれば直接販売してもよいということになったのです(条件・制限あり)。予てから「自分が作った農産物には自分で値段をつけて売りたい」と願っていた瀬川さんは、これにも敏感に反応し、「当麻のお米を広めよう」という波を起こしました。これが当麻グリーンライフ研究会の設立につながり、参加する農家は最大で200戸にのぼり、「とっとき米」というブランドを創りあげたのです。

 当麻グリーンライフは「素晴らしい農業を次の世代に引き継ぐために」という理念を掲げ、有機農業の推進に尽力しています。グリーンシーズンは毎週土曜日、直売店のあるJR当麻駅前で朝市を開き、秋には収穫感謝祭を開催。事業は水稲部、畑作部、施設野菜部、加工部と体系化して業務を進めています。加工品では麹棟を新設し、有機甘酒等を開発。有機農協でも6週に1度、取扱いしています。麹と米だけでつくる有機米農家の甘酒は格別です。

 「若い人たちがもっと農業に関われる仕組みが作れたらいいと思うんだけどね」古希を迎えた現在も、瀬川さんの目の奥には熱い光が灯ります。今年の新米は、農業の未来に思いを馳せ、いただきたいと思います。

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