お待たせしました。有機農協のネットショップ有機市場再開しました。 北海道有機市場

山本農産(山本 義勝)・大空町

有機圃場面積:247a 認定機関・認定番号:自然農法国際研究開発センター 2009F-10
ごぼう、菊芋、アスパラ、行者にんにく、小豆、黒豆、とら豆、金時豆、黒花豆、青大豆

みらいすくすく通信第534号で紹介(2021.12)

 果てしなく広がるまさに大空の下、有機野菜の看板を目印に辿り着くと、ゴボウを手作業で収穫中の山本さんが出迎えてくれ、圃場を案内してくれました。するとすると、11月下旬だというのにハウスの中にはベビーリーフやキャベツ、ブロッコリー、サラダホウレンソウ、ミニセロリなどなど、奥にはまだ食べられそうなスイカが転がっていたり、ニラなどは枯れたその穂先に種をびっしりつけています。雑草はきれいに刈り取られ、種はできるものは自家採取をするそう。山本さんも奥様も快活な方ですが、それに負けじと野菜も活き活きと育ち、そこはまるで野菜の博物館、というか野菜の楽園のようです。露地ではジャガイモ、タマネギ、ニンジン、ナガイモ、ゴボウといった基本野菜からイチゴなども手掛けており、その数は30種ではきかないほどの作物が育てられています。アスパラと豆類が中心だと思っていたところ、のっけから度肝を抜かれました。

 山本さんの生まれは隣町の美幌。先祖が四国から移植してきた農家の2代目で、生まれながらに農家と自覚して育ったその道50年のベテランです。先代から慣行栽培の米、小麦、大豆、ビートなどを引き継いできましたが、有機栽培や自然栽培のトピックを偶然目にすることが多くなり、心を惹かれるようになっていったそうです。「光合成細菌の発見(植物のように光エネルギーから有機物を合成する微生物)」「有機農協の発足」「福岡正信の農法紹
介動画(自然農法を提唱した農学者)」といった情報に触れていく中で2 0 0 2年、「滝上でアスパラの無農薬栽培で革新」というニュースを目にし、その日のうちに渦中の人、佐々木渉さんに会いに行きました。農薬に頼らずアスパラを見事に栽培させる様子に感動し、その方は自分より10歳程歳下で新規就農でもありながら、山本さんは1年程通っては教えを請い、自身もアスパラの有機栽培を始めることを決めました。

 ところが最初の3年は虫も病気も大発生で野菜も美味しくなく、奥様と何度も辞めようか続けようかを相談したそうです。思い起こせば当時が一番辛かったといいます。それでも途中JAS認証機関を通じてEM(有用微生物)との出会いもあり、4年目からは土も変わり始め、2009年、有機JASを取得するに至りました。現在は基本的に肥料も防除もしないEM散布だけで虫も病気もほとんどなく、美味しい野菜が育つそうです。「いい微生物を入れればいい生態系ができるのであとはできるだけ自然まかせ。雑草は手作業等で取りますが益虫のために過度には取りません」

 もうひとつの転機が東日本大震災。被災者が近隣に移住してきたことで有機野菜が欲しい、有機野菜を東北に送りたいという人が増えたのです。「有機野菜をお願いします」「有機野菜をありがとうございます」山本さんはその言葉を聞いて、定期的な野菜セットを始めることを決めました。それが冒頭での少量多品目栽培の理由だったのです。2013年には60歳にして直売所も開設し(現在は不定期開所)、今では全国へ野菜セットを発送しています。

 冬季もすくすく育つ微生物が育む生体系の凄さは驚きですが、年中野菜セットということは年中忙しいということでもあります。単品目で大量栽培の方が収益も良いのでは? と聞いてみると「私の儲けは健康でいられることさ(笑)。私はお客様に育てていただきました。野菜セットでお客様の言葉を聞けたから今もやれている。少品目をただ作るだけだったら長続きしなかったでしょう。皆様の言葉がないと有機農家はいなくなってしまいます。消費者の皆さま、有機農家を育ててください。お願いいたします」

多忙なアスパラの収穫期以外は常に種を蒔き続け、いつでも数種の野菜が

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